銀行の定期貯金‐News3

恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

銀行だって無条件に信用していいわけじゃない

ある相談者Nさんのケース。

銀行で、金利の高い定期預金と投資信託を抱き合わせた商品を勧められました。

「100万円を定期預金にし、もう100万円で投資信託を始めれば、定期預金の金利を上げる」という「投資信託セットプラン」の商品。

定期預金は投資信託の購入金額以内になること、そして「円定期預金3か月もの年3.6%」と書いてありました。

Nさんは、「3.6%」だけを見て、100万円預ければ1年で利息が3万6000円になると思っていた。

チラシには、銀行の税引き後の利息計算も小さく表示されていました。

100万円を預け入れた場合の計算式として、

●100万円×3.6%×92日÷365日=9073円(税引き前利息)

●9073円-1842円(税金)=7231円(税引き後利息)

Nさんは、勘違いしていたものの、100万円預けて3か月で7231円の利息が得られるのであれば、やはりお得なのでは…と、この時点では心が傾いていました。

銀行や証券会社が手数料で儲けているということは…

チラシには「投資信託の購入金額には購入時手数料、消費税を含みます」とあります。

つまり、100万円で投資信託を購入したとしても、100万円が投資額になるわけではないのです。

さらに投資信託は保有している間ずっと「信託報酬」が引かれます。

それも計算に入れなければなりません。

定期預金とセットで販売される投資信託の手数料は高く設定されている傾向があり、チラシには「購入手数料(最大)は、3.24%、運用管理費用(信託報酬)は最大年率2.052%程度」とありました。

最初の1年間で考えれば、単純計算で100万円×(3.24%+2.052%)=5万2920円が、経費としてかかるということになります。

つまり、最初に手にする7231円の利息収入などは、この時点で吹き飛んでいるわけです。

知識のない高齢者がうまく運用できるはずもなく…

毎年2%もの「信託報酬」を払って購入した投資信託でプラスになるような投信商品を見つけるのは、そう簡単ではありません。 その上、もし投資信託の分が元本割れしてしまったら、目も当てられません。 投資ですから、気長に持ち続けていたら儲かることもあるでしょうが、 高齢者の場合、いくら人生100年時代といっても、全員が100歳まで生きられるわけではありませんし、その途中で認知症を発症するかもしれません。 そうなれば、お金を使う楽しみがなくなってしまいます。 商品自体は合法だったとしても、誤解を生むような複雑でリスクの見えない商品です。 こうしたカラクリをすべて承知の上で、投資信託や保険商品を購入するのなら問題ありません。 銀行や保険会社の中には「日本人、特に70代以降のかたは金融機関のことを疑わない」という傾向を悪用して、本人のライフプランには不要な保険や金融商品を売りつける会社もあるので注意が必要です。

幻冬舎ゴールドオンライン

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